投資信託は銀行で買ったら損するからダメっていうのは本当か?

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投資信託について調べていると、「投資信託は銀行で買ったら損するからやめたほうがいい」という内容のことが関連書籍などによく書かれています。

本当に銀行から投資信託を買うとダメなのか、気になる人も多いかと思うので、自身の体験も合わせて、自分なりの考察をまとめておきます。よかったら参考にしてみてください。

この記事は投資に関する内容になっています。下記の【ご注意】について同意していただいた方のみ、このまま読み進めてください。

ご注意
※この記事では投資について独自の見解を記載しています。投資の運用方法を示唆したり、運用結果を保証するものではありません。投資先や投資の方法についてはあくまで自己責任でお願い致します。

投資信託を銀行で買ったらダメ?

投資信託を銀行で買ったらダメ?

投資信託について調べれば調べるほど、「銀行で投資信託を購入すると損をするから買わない方がいい」「銀行がすすめる投資信託は絶対に買ってはいけない」なんていう情報がネットや関連書籍にあふれています。

では、実際に銀行で投資信託を買うと損をするのかというと、自身の体験だけで言えば決してそんなことはなく、3年前に銀行の営業マンのすすめで購入した投資信託は見事に1.5倍まで資産が膨らみました。

つまり、銀行にすすめられた投資信託をそのまま購入した結果、ちゃんと儲かったわけです。

現在はリスクを分散のため一部を売却し、新たに銀行の営業マンにすすめてもらった別の銘柄に再投資していますが、こちらも今のところ順調に基準価格上昇傾向に推移しています。

銀行で投資信託を買ったら損する理由

・・とまあ、ひとまず自身の話はさておいて、なぜ「銀行で投資信託を購入してはダメ!」と言われるのかという事を自身なりに考えてみたんですが、概ね以下のような理由なんじゃないかと。

銀行で投資信託を買って損する理由
    • 手数料が高いから利益パフォーマンスが悪い
    • 販売対象の多くが高齢者になっている
    • リスクが怖くなってスグに売ってしまっている

手数料が高いから利益パフォーマンスが悪い

手数料が高いから利益パフォーマンスが悪い

銀行で投資投資を買うと、だいたい1%〜3%くらいに販売手数料が発生しますが、これが銀行の取り分になるわけです。

銀行で購入した場合、この販売手数料の分だけ利益パフォーマンスが悪くなるというのがあります。

ネット証券場合、ノーロード言って販売手数料が無料で買えたりするので、ネット証券と比較すると確かに販売手数料分だけ損すると言えます。

 

販売対象の多くが高齢者になっている

販売対象の多くが高齢者になっている

定年退職したときに退職金が銀行口座に入金されますが、銀行はお金の入出金を把握しているので、大きなお金が口座に入金されると、銀行の方から「資産運用に興味はありませんか?」といったセールスの電話が入ってきます。

定年退職したらまとまったお金も入っているし時間にも余裕があるので、平日に連絡が取りやすいということもあってか、銀行が投資商品を販売しやすいお客さんは、どうしても高齢者になるという現実があります。

しかし、金融商品の知識がない高齢者の場合、思考力や判断力が若い人よりも衰えてしまってるので、すすめられた投資信託が「自分の要望に合っているのか」よく理解しないまま購入している可能性があります。

また、高齢者にとっては毎月分配型の投資信託は魅力のある商品ですが、運用しながら資産を取り崩していること知らずに分配金を使ってしまい、損したと思っている人もいるようです。

 

リスクが怖くなってスグに売ってしまっている

リスクが怖くなってスグに売ってしまっている

高齢者の場合、退職金で一括投資するので、投資額が大きい分だけリターンもリスクも大きくなります。

含み損が発生した場合、基準価格が戻るまで待てばいいのですが、大きくなった含み損を見て怖くなり、スグに売ってしまっているものと思われます。

少額づつ購入する積み立て投資ならリスクにも耐えやすいのですが、定年退職後は残りの人生のことを考えると、積み立て投資という購入方法が選択肢から消えてしまいがちです。

金額の大きい退職金で一括投資すると含み損が気になりやすいのでスグに売ってしまいやすいと言えます。

高齢者に投資を正しく理解してもらえない

ご年配の方全てとは言いませんが、もし自分が銀行の営業マンだったら、高齢のお客さんに投資商品を説明してしっかり理解してもらうのはスゴく難しいかなと思います。

投資商品にはどんなものがあって投資信託とはどういうものか。投資信託の種類や銘柄の性質や見込めるリターンやリスクについて、更にはリスク分散のことや分配金のことなど・・・。

できれば、日経平均やニューヨークダウの歴史なんかも教えてあげたいけど、高齢の方が果たして説明をちゃんと聞いてくれるかどうか・・・。仮に説明を聞いてくれたとしても、ちゃんと理解してくれているか、特にリスクについては覚えてくれているか。

特に下げ相場のときに冷静に判断してくれるかどうかが一番心配です。

含み損が発生したときに「これ以上下がるの嫌だからもう売りたい!」って言われたらどうしよう・・・。もう少し待ってくれれば値が戻るのに・・・。みたいな・・・感じになりそうです。

きっと銀行の営業マンはひとつひとつ丁寧に説明してるはずです。

しかし、こういう投資商品は購入側にも一定の知識が必要。これを長年会社員として働いてきて、まで投資について一度も考えたことがないご年配の方々に理解してもらうのはホントに難しいと思うわけです。

つまり、銀行で投資信託を購入することがダメなんじゃなくて、購入する側に一定の経済や投資に関するリテラシーが足りないだけのような気がします。

 

投資信託を銀行で買うメリットはあるのか

投資信託を銀行で買うメリットはあるのか

自身は銀行で投資信託を購入していますが、銀行で投資信託を購入することは、例えれば実店舗の販売店で家電製品を買うようなものだと考えてます。

販売店のスタッフさんに聞けば、売れている商品のことだけでなく、売れてるけどイマイチな商品とか・・・まだ売れてないけど実はお買い得な商品などの話を聞くことができます。

「コレって実際どうなん?」ていうことを尋ねると、「ああ〜、これ人気あるんですけど実はですね・・・」といった感じに生の情報を聞くことができますよね。

つまり、実店舗での人販売なら、ネットだけでは分からない生きた情報を聞くことができます。

実店舗での対人販売のメリットはここにあるわけですが、銀行で投資信託を買うのもコレに似ていると思います。

自分の考えが正しいか営業マンと確認できる

投資の初心者は自分が選ぶ銘柄にも不安があるし、売買のタイミングにも不安があります。

自身もリスク分散するためにいくつか投資信託を保有していますが、ちゃんとリスク分散できている銘柄を選べているかなどなど、自分の考えを銀行の営業マンと答え合わせができるのは大きなメリットだと考えています。

自身はアマチュア程度の個人投資家なので、常にマーケットを意識している「その道の専門家の的確なアドバイスが欲しい」と思っています。

担当してくれている銀行の営業マンの方は、たくさん抱えているお客さんの成功や失敗など、様々な運用実績も知っているので、そういう点では信頼しています。

 

銀行側で優良銘柄を選んでいる

銀行で取り扱っている投資投資の種類は、ネット証券と比較すると買える投資信託の選択肢はかなり少ないです。

選べる選択肢が少ないのはデメリットしかないと思ってしまいますが、実はコレが投資の初心者にはいいことだと思います。

それは銀行という性質上、安全度の低いリスクの高い銘柄は販売できないという実情があるので、「この商品なら大丈夫そうだ」っていう銘柄を銀行側で先に選んでいるということです。

つまり、銀行にも投資に関する専門家は在籍しているので、自分よりも投資に詳しい人たちが選んだ銘柄が揃っていると考えています。

もちろん投資はリスクのものなので絶対大丈夫というわけではありませんが、素人が思い込みだでけ銘柄を選ぶより、よっぽどマシな選択ができるはずです。

銀行は購入者を損させようと思ってはいない

そもそも銀行は「お客さんのお金を使って利益をあげよう」と考えてはいると思いますが、お客さんを騙してまで儲けてやろうなんて考えていないと思います。

故意にお客さんを騙したり、損させてしまっては銀行の信頼に関わります。つまり、銀行はできるだけ安全そうな銘柄を選んですすめてくると考えるわけです。

お客さんが儲かれば、そのお金で更に別の投資を勧められると思いますが、こちらとしてもリスク分散ができるし、投資で得たお金で新たな銘柄の手数料で少しでも潤ってくれればと思っています。

銀行としては、お客さんが儲かってくれれば、「他の金融商品も考えてくれるかも知れない」というのがあるので、銀行は資で得してもらうために頑張ってくれるはずです。

とは言え、多少銀行にとって都合のいい投資信託をすすめられる可能性もあるので、そこだけ注意しておく必要はあるかと思います。

投資信託の銘柄選びについて知りたい方は、関連記事『こんな投資信託はおすすめしない!注意したい銘柄の条件とは』も参考にしてみてください。

おわりに

そんなわけで、対人でいろいろ面倒みてくれる「自分よりも投資のことをよく理解している人」に報酬を支払うと考えれば、銀行に手数料を払う意味はあると思います。

ただし、対人の場合、銀行の営業マンの力量も問われると思うので、経済や投資についてしっかり精通した人かどうかはよく見極めた方がよいかと。

銀行にも投資や資産運用のことを専門として動いている営業マンがいるので、そういう人を上手に捕まえておくといいと思います。

とは言っても、多少銀行の都合のいい投資商品も織り交ぜてくるかも知れないので、こちらも多少なりとも投資についてよく理解しておく必要はあるかと思います。

購入側も投資についてよく勉強してから、銀行の営業マンと「この銘柄気になってるんだけど、どう思う?」みたいな感じで対話できるようにすれば、長くいいお付き合いができるんじゃないかと思います。

お金の関わることなので、騙されていないか心配もあると思いますが、銀行も証券会社も騙そうとしているわけではありません。

「自分が騙されてるんじゃないか」と考えている人は、『これで安心!投資詐欺の勧誘を見破る方法と5つのポイントを紹介』も参考にしてみてくださいね。

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