ウミガメのイラストをリアルに描いてみたので、その描き方を解説したいと思います。
イラストをリアルに描くのはすごく難しいと思うかも知れませんが、ちょっとしたコツさえつかめば、ワンランクアップしたイラストが描けるようになったりするので、絵が上手くなりたいという方は、是非参考にしてみてくださいね。
ウミガメのイラストをリアルに描くためのポイント
今回描き方を解説するのは、こちらのウミガメのイラストになります。
順を追って制作工程を解説していきますが、その前に、今回ウミガメを描くときに自身が心がけたポイントを紹介します。
- とにかく写真や図鑑でよく観察する
- 頭、胴体、足を積み木にする
- 少しづつ塗り重ねていく
とにかく写真や図鑑でよく観察する
写真や図鑑など、参考になる資料をいくつか用意して、とにかくじっくりと観察する事が重要です。
まずは絵を上手に描くテクニックよりも「観察すること」の方が重要なんじゃないかと思っています。
頭、胴体、足を積み木にする
最初の下絵の段階では、ウミガメを構成する各パーツを積み木みたいな簡単な立体でとらえるのがおすすめです。
まずはざっくりと各パーツの大きさや位置など、全体のバランスをとる事だけに集中します。
いきなり細部まで描き込むと、全体を俯瞰で見た時にバランスが崩れていた事に後から気づいたりするので、細かい部分まで描き込まずに、簡単な立体の積み木だけを描きます。
少しづつ塗り重ねていく
着色する際は、いきなり完璧な色を塗ろうと思わずに、完成時よりも薄めの色から塗るのがおすすめ。
明るい部分と影になって暗くなる部分など、「どこにどの色を塗れば立体的に見えるか」を意識しながら段階的に濃い色を塗り重ねていきます。
多少失敗してもいいので、ためらわずに上からどんどん塗って色を修正しながら塗り進めていけばオッケーです。
ウミガメを描く手順
下絵
まずは第一段階の下絵として、頭、甲羅、胴体、足といったパーツで積み木を完成させるイメージでざっくりと描きます。
この段階で、頭が異様に大きかったり、足の付いてる位置が実際とは違っていたりしないよう、全体の位置や大きさに狂いがないかよく確認します。
繰り返し資料と見比べて必要であれば何度でも修正します。
柄が単純な魚を描く場合は、下絵でここまで細部まで描く事はしませんが、ウミガメの場合は柄や色の境目が複雑なので、最初の下絵とは別のレイヤーを作って、ある程度描き加えておきました。
着色
着色用のレイヤーを作って、全体の外形に沿って明るめの黄色を塗りました。この範囲より外側に色がはみ出さないようにするため、マスク範囲を作ったと思ってください。
下絵のレイヤーを表示して、暗くなる部分を少しだけ濃い色を塗りました。あくまで目安程度です。
もう少し、濃いめの色を塗って、より明確に色の境目が分かるようにします。
更にもう一段階濃い色を重ねて塗った状態です。色の境目は明確になってきましたが、立体感がありません。
立体感を出すために、茶色と黄色の間の色(中間色)を複数塗り重ねています。また、よく写真を観察するとやや暗いグリーンや薄いブルーの部分があったので、これらの色も少し加えています。
更に濃い茶色を塗り重ねて、ウミガメのシワの部分を描き加えました。また、光が反射して最も明るい部分にホワイトを薄く塗り重ね、ハイライトを表現しました。
これで頭や目、甲羅や手の部分にテカリ感が出て、より立体的に見えるようになりました。
そのままでは絵として味気ないので、鮮やかなピンクやグリーンを全体に塗り重ねて、海の中の様々な光の反射を表現しました。
最後に背景を追加して、少し鮮やかに色調整して完成です。
おわりに
リアルに絵を描くのは、それなりに時間がかかりますが、完成に近づいてくるにつれて、自分でもワクワクしてきたりします。
今回紹介したポイントを意識して描くだけで、これまでよりワンランクアップしたイラストを描けるようになると思うので、是非参考にして新しいイラストにチャレンジしてみてくださいね。
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