車でのドライブの途中、エンジンをかけようとしたらエンジンがかからないといった症状の場合、よくあるのが「バッテリー上がり」です。
しかも車のバッテリー上がりは、JAFの救援依頼で最も多いトラブルなんだとか。
今回はバッテリーが上がってしまう症状や原因、その対処法などを解説したいと思います。
車を運転するドライバーならバッテリー上がりの対処法を知っておいて損はないかと思います。
Contents
車のバッテリー上がりの症状は?
エンジンをスタートさせるとき、キーを回すかスタートボタンを押しますが、正常であれば、キュルキュルキュルという音がします。
このキュルキュル音が全くしない場合や、キュルキュル音の勢いが弱々しくなっていたらバッテリーが上がっている可能性が高いです。
キュルキュル音は、エンジンを始動させるスターターが回転する音なので、スターターに必要な電気が送られないために、キュルキュル音がなくなったり弱い音になってしまっているんですね。
つまり、車のバッテリー上がりはいわゆる電池切れなので、このような症状になるわけです。
バッテリー上がりの原因は?
長い期間車を使用しているとバッテリー少しづつ弱ってしまうのは当然ですが、急にバッテリーが上がってしまってエンジンが始動しないという場合は以下のような原因が考えられます。
- ライト・ランプ類の消し忘れ
- エンジンがOFFの状態で電装品を使用していた
- 長期間エンジンをかけていなかった
ライト・ランプ類の消し忘れ
車のヘッドライトやスモールランプ、ルームランプなどを消し忘れると簡単にバッテリーが上がってしまいます。
ショッピングモールやテーマパークの駐車場で、ライトやランプ類を消し忘れて駐車場に戻ってみると突然エンジンがかからないといったことはよくあるトラブル。
長時間車から離れるときは、必ずヘッドライトやランプ類がちゃんと消えているか確認するようにしましょう。
エンジンがOFFの状態で電装品を使用していた
待ち時間などで車内で過ごすとき、暇つぶしにテレビを見たり、音楽を聴いたりするかと思いますが、エンジンを切った状態で長時間カーテレビやカーステレオを使用しているとあっという間にバッテリーはなくなってしまいます。
また、季節によってはエアコンを使用したい場合もあるかと思いますが、エンジンがOFFのままでエアコンを使用するのもバッテリー上がりの原因になります。
エンジンをかけている状態であれば、電気を発生させながら電装品を使用できるのでバッテリー上がりを防ぐことができますが、エンジンがOFFの場合はバッテリー内の電気だけを使用することになるので、スグに電池切れになってしまいます。
車内の電装品を使うときは、できるだけエンジンが作動している状態のときだけにしておくのがおすすめです。
長期間エンジンをかけていなかった
長い期間車を走らせていなかったり、エンジンすらかけていないなど、ほとんど車を使用していない場合もバッテリーが上がってしまうことがあります。
バッテリーは使っていない間にも少しづつ放電して電気がなくなっていくので、長い間エンジンをかけていない状態が続くと、いつかは電池がなくなってしまいます。
車はたまにしか運転しないという人も、時々は車を走らせたり、エンジンをかけるなどしておきましょう。
エンジンを作動させることでバッテリーを充電することができます。
バッテリーが上がったときの対処方法
バッテリーが上がってしまったときの対処法は以下の通りです。
- バッテリーを充電・交換する
- ロードサービスに連絡する
- ブースターケーブルでエンジンを始動する
- ジャンプスターターでエンジンを始動する
バッテリーを充電・交換する
自宅の駐車場でバッテリー上がりが確認できた場合、バッテリーを充電したり交換することでエンジンを始動させることができます。
バッテリーの充電
バッテリーの充電は、時間をかけてゆっくり充電する必要があります。
急速充電するとバッテリーが爆発する恐れもあって非常に危険なので、正規のディーラーなど、プロの整備士に依頼するのが無難です。
バッテリーの交換
バッテリーの交換であれば、手順どおりに行えば比較的簡単に交換できるので、自分でバッテリーを購入して交換することも可能。
ただし、古いバッテリーは指定された場所で廃棄する必要があるので、古いバッテリーを引き取ってくれるお店でバッテリーを購入するのがおすすめです。
ホームセンターでも、新しいバッテリーを購入したレシートをサービスカウンターに持っていけば引き取ってもらえるサービスがあるので、利用するとよいかと思います。
ただし、古いバッテリーを引き取ってもらえるかどうかは、各お店に事前に確認してから新しいバッテリーを購入してくださいね。
ロードサービスに連絡する
外出時で応急での対応が必要な場合、JAFや自動車保険会社のロードサービスを利用する方法があります。
ロードサービスが現場に到着するまで待ち時間が必要ですが、バッテリー上がりだけでなく、タイヤのパンクなど他のトラブルでも対応できるので、いざというときには頼りになります。
緊急時のために、ロードサービスの連絡先が分かるように電話番号を携帯しておくようにしましょう。
ブースターケーブルでエンジンを始動する
「ブースターケーブル」というカー用品で他の車のバッテリーと接続してエンジンを始動させることができます。
車にブースターケーブルさえ積んでおけば、比較的簡単に対処できる方法ですが、ブースターケーブルのつなぎ方を間違えると故障の原因になるので、必ず手順どおりにケーブルを接続する必要があります。
ブースターケーブルの接続手順
まず、バッテリーが上がった車(故障車)と正常な車(救護車)をブースターケーブルが届く位置まで近づけます。
準備ができたら故障車と救護車のバッテリーをブースターケーブルで接続していきますが、その前に必ずランプ類など全ての電装品をOFFの状態にしておきます。
プラスのケーブルを【故障車(+)】→【救護車(+)】と接続し、次にマイナスケーブルを【救護車(−)】→【故障車(金属)】という順番に接続すればオッケー。
最後の故障車の金属部分は、mエンジンブロックに接続すればいいのですが、車両のマニュアル等を確認すると、専用の接続位置が記載されていることがあるのでマニュアルを一読しておくとよいかと。
ブースターケーブルの接続が完了したら、救護車を5分くらいアイドリングしてから故障車のエンジンをスタートします。
一発でエンジンが始動しない場合は、30秒くらい間隔を置いてからエンジンを再スタートしてみましょう。
無事にエンジンがかかったら、接続した時と逆の順番でブースターケーブルを外していきます。
JAF公式の動画が分かりやすいので一度見ておくとよいかと思います。
ただし、ブースターケーブルでエンジンをかける場合、救護車となる車両を用意しないといけないので、他のドライバーさんに声をかけて車のバッテリーに接続させてもらうようお願いしなければいけません。
ジャンプスターターでエンジンを始動する
「ジャンプスターター」というカー用品を使えば、バッテリーが上がった車のエンジンをかけることができます。
基本的にブースターケーブルでエンジンを始動する方法と同じですが、ジャンプスターターがあれば救護車を用意する必要がないので便利。一人できるお手軽な対処方法なのでおすすめです。
ジャンピングスターターはバッテリーが上がったときの緊急時にしか役立ちませんが、モバイルバッテリーとしても利用できる「LUFT ジャンプスターター」のようなグッズを車に一つ積んでおくとよいかと。
まとめ
以上、車のバッテリー上がりの症状と原因、対処法について解説しましたがお役に立てたでしょうか?
車のバッテリーは一度なくなってしまったら充電してもスグにバッテリー上がりになったりします。
バッテリーを充電したり、ブースターケーブルやジャンプスターターなどで対処したとしても応急処置でしかありません。
バッテリーが上がったときは、必ず新しいバッテリーを交換するようにしましょう。
また、ライトやランプ類の消し忘れ、電装品の使いっぱなしなど、目立った原因がないのにバッテリーが上がってしまう場合、そもそも充電ができていない可能性もあります。
こういった場合はオルターネーターという発電機が故障しているケースもあるので、必ずディーラーなどで点検・修理してもらってくださいね。
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