サラリーマンの不動産投資は危険?小口での募集広告が多いのはなぜか

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最近では資産運用の関心が高まっていることもあってか、サラリーマンを対象とした小口で投資できる不動産投資の広告をよく見るようになりました。

小さい金額で投資できるという点では安心できる投資かも知れませんが、サラリーマンにとって危険はないのか本気で考えてみました。

この記事は投資に関する内容になっています。下記の【ご注意】について同意していただいた方のみ、このまま読み進めてください。

ご注意
※この記事では投資について独自の見解を記載しています。投資の運用方法を示唆したり、運用結果を保証するものではありません。投資先や投資の方法についてはあくまで自己責任でお願い致します。

投資初心者のサラリーマンにとって不動産投資は危険なのか?

サラリーマンでも投資や不動産に関する知識や経験が豊かなら、不動産投資で高いリターンを得られると思いますが、「投資は全くの初めてで何に投資すればいいか分からない」というような投資初心者のサラリーマンなら、まずは不動産投資について詳しく知る必要があるかと思います。

どうしても不動産投資をしたいなら、不動産に関する知識ゼロの状態では投資しない方がよいかと考えます。

どんな投資でもリスクのことをしっかり把握しておく必要がありますが、日本の不動産に関して自身が一番危惧するのが災害リスクです。

もともと地震大国である日本ですが、近年は地球温暖化などの気候変動によって、大型の台風や豪雨といった天災も増えてきました。今後も災害が多発する傾向は続きそうですし、今は新型コロナウイルスの影響で家賃が回収できない物件も増えています。

更には近い将来に襲ってくるであろう「南海トラフ地震」のリスクも想定しておくべきかと。

南海トラフ地震みたいな大災害が襲ってきたら、日本の不動産なんてどこに投資してもヤバいんじゃないかと思うわけです。

日本の不動産は、いつやってくるか分からない大災害のリスクを背負っているので、長期的な投資対象には向かないように思います。どちらかというと中期的な投資対象になるかと。

「不動産投資は危険です!」と断言はできませんが、運用資産のごく一部だけを投資したり、いつでも撤退できるスタンスで投資すべきかと思われます。

少なくとも運用資産の全額をひとつの物件だけに集中投資しない方がよいかと考えます。

自身も不動産投資に興味はありましたが、個別の不動産に投資することはやめておくことにしました。自身が不動産投資をしなかった理由は『不動産投資はやめた方がいいと判断しました!その理由を説明します』で詳しく解説しています。

 

小口で投資できる不動産投資ならリスクは低い?

サラリーマンが不動産投資をするなら、小口からできる不動産投資ならリスクを抑えられると思いますが、ホントに低リスクなんでしょうか?

ここで先程の災害リスクを考慮してみると、もし投資対象の物件が、個別のマンション1棟だけだったり、都心などの一部エリアだけだったら・・・

もしそのエリアに地震や津波がきたらどうでしょうか? 絶対にヤバいような気がします。

つまり、そんな事態になってもスグに売り抜けていつでも撤退できるようにしておかないと危険なんじゃないかと思うわけです。

個別の不動産に投資したなら、家賃収入で何年か先に投資金額の元を回収できたとしても、それまでは災害にヒヤヒヤしながら生きていかなくてはならなくなりそうです。

家賃収入による分配金は確かに安定した収入として魅力はありますが、1つの物件を10年、20年と保有するのは大きなリスクをともないそうです。

 

不動産小口化商品の募集広告がやたら多い理由を考えてみた

実は、最近気になっているのが、100万円から投資できるなどといった、少額小口から投資できる不動産投資の広告を多く目にするようになったことです。

「なんでそんなに広告うつの?」って考えてみたんですが、売れないから広告を出している可能性がうっすらと浮かんでくるわけです。

本当の優良物件なら不動産に詳しい富裕層がスグに購入しているはずです。売り手の立場で考えてみれば、小口で資金を集めるより、お金持ちに優先的に売った方が一発で買ってくれるから楽なはずです。

つまり、サラリーマンを対象にした不動産の小口化商品は、富裕層が魅力を感じない売れ残り物件である可能性もあるかと・・・。

高級レジデンスやオフィスビル、物流施設、ホテル、データセンターといった優良物件は機関投資家が投資してるんでしょうけど、それ以外の物件は広告出して庶民に小口で販売するしかないんじゃないかと。

おわりに

投資はあくまで自己責任なので、投資対象を細かく調べて納得したものだけに投資するのが重要です。

しかし、サラリーマンは会社で働きながら給料の一部を投資に回すので、投資に時間や労力をあまりかけられません。そういう意味では細かく物件を調べる時間がとれないという時点でサラリーマンには不利な投資と言えるでしょう。

よくよく調べた上で「この物件なら間違いなくリターンが得られそうだ!」と判断したものなら保有してもよいかと思いますが、売り手のセールス通りの言葉を真に受けて、そのまま何も考えずに投資することだけは避けた方はよいかと思います。

もし不動産に投資するとしても、運用資金の一部で少額だけ投資するのがベター。少なくとも運用資産の100%を不動産に投資したり、借金までして投資することは避けおくのが無難。

いずれにしても、不動産投資はなかなか取り扱いの難しい投資対象だと考えます。

以上、不動産投資について自身の考えをお伝えしましたが、リスクも分散できて、いつでも売り抜けられる「REIT」という不動産投資があります。

REITはまさに忙しいサラリーマンでも少額から優良物件に投資できる低リスクの投資商品だと思います。REITについては関連記事で詳しく解説しているので、気になる方は参考にしてみてください。

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