カメラで星空を綺麗に撮影しようと思うと、一定の条件を満たしたレンズを用意しておくのが得策。
「星空撮影は初めてで、どんなレンズを選べばいいか分からない!」という方のために、どんなレンズを選べばいいのかを、簡単に説明したいと思います。
これからレンズを購入しようとお考えの方は、是非参考にしてみてくださいね。
Contents
星空撮影に適したレンズの2つの条件
星空撮影のためには、特別性能のいいレンズが必要かというと、そうでもないですし、特別高価なレンズを使っているからと言って、値段の分だけいい星空写真が撮れるとも限りません。
一般的なレンズと高価なレンズで撮影した写真の違いは、同時に見比べないと分からない程度の違いしかないといったことも。
とは言え、適当にレンズを選べばいいということでもないので、一定の条件を満たしたレンズ選びは必要だと考えています。
自身は、以下の2つの条件を満たしていれば、高価なレンズは必要ないと思いますし、十分納得できる星空写真が撮影できると考えています。
- F値の小さい明るいレンズ
- 広い範囲が写せるレンズ
一言で言えば「F値の小さい広角レンズ」です。
条件① F値の小さい明るいレンズ
星空撮影のレンズに最も必要とされる性能は明るさ。
F値が小さいレンズになるほど明るく撮影できるので、暗い場所での撮影でかなり有利になります。
F値が小さければ小さいほど、ほんのちょっとの光でも拾うことができるので、星空撮影が一段とやりやすくなります。
【F値が2.8以下】のレンズなら星空を綺麗に撮影できるスペックはあると思ってよいかと思います。
条件② 広い範囲が写せるレンズ
実際の見た目と同じような雰囲気を出したいのであれば、画角が標準のレンズでも問題ありませんが、広範囲に撮影できる広角レンズなら、迫力ある星空を撮影することができます。
画角が14mm〜35mmまでのレンズを広角レンズと呼びますが、画角が小さい数値の方が、より広範囲を撮影することができます。
また、撮影ポジションを移動しにくい場所では広角のズームレンズが便利です。
作品がダイナミックな印象になるので、広角レンズは是非一本持っておきたいレンズです。
広角レンズは風景写真でも使える!
広角レンズは何も星空だけを撮影するためだけのものではありません。
星空撮影は、標高の高い山地や、光害の少ない場所に宿泊しての撮影になることが多くなりますが、日中は周辺を観光することになるかと思います。
そんなときは是非とも広角レンズで風景写真も撮ってみてください。
日中の絶景が更に素晴らしい写真に変化していることに気がつくでしょう。
更に、記念撮影でも人物と背景の両方がファインダー内に収めやすくなるといったメリットもあります。
背景を入れると人物が小さくなったり、人物を大きく入れようとすると背景が切れてしまったりということも少なくなります。
レンズのスペックの見方
実際にレンズを選ぶためにはスペックの見方を知っておくといいですね。
画角が調整できない単焦点レンズと、画角が調整できるズームレンズがありますが、それぞれでスペックの見方を簡単に解説します。
まずは単焦点レンズの場合で説明すると、【mm】は画角を示しており、そのレンズがどれくらいの範囲を撮影できるかを表してします。
画角の数値が小さいほど広範囲を撮影することができます。
【F】というのは、そのレンズの明るさを示しており、F値が小さいほど明るく撮影することができます。
ズームレンズの場合は画角は2つ表示されていて、撮影できるズームの範囲が分かるようになっています。
2つの画角の範囲が大きければ大きいほど画角の調整幅が広いレンズなので、何かと便利なレンズと言えます。
ただし、ズームレンズは値段も高めになっています。
星空撮影に使えるリーズナブルなレンズ【センサーサイズ別】
先に説明した、2つの条件を満たしていれば、美しい星空風景の撮影は可能!
しかしここで問題になってくるのが、カメラのメーカーが販売するレンズを見ると、どのレンズも手を出しにくい値段になっているという現実。
「ここまでレンズって高いのか!」と思ってしまうほどの値段だったりしますが、サードパティー製のレンズなら、比較的安い値段で購入することができます。
サードパティー製で星空撮影の条件に見合う、F値2.8以下の広角レンズを各センサーサイズ別にまとめておくので参考にしてみてください。
あくまで自身の基準でまとめたレンズなので、先にに説明した条件さえ合えば、他のレンズでもよいかと思います。
フルサイズ
広角単焦点レンズ
■SAMYANG 24mm F1.4 ED AS IF UMC
■SAMYANG 14mm F2.8 ED AS IF UMC
広角ズームレンズ
■Tokina opera 16-28mm F2.8 FF
APS-C
広角単焦点レンズ
■SAMYANG 16mm F2.0 ED AS UMC CS
■SAMYANG 12mm F2.0 NCS CS
広角ズームレンズ
■Tokina AT-X 11-20 PRO DX
マイクロフォーサーズ
広角単焦点レンズ
■SIGMA 19mm F2.8 DN
■M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8
■SIGMA 16mm F1.4 DC DN
まとめ
星空撮影に必要なものの中でも、レンズは特に値段が高いもの。
ななかなか購入する勇気がなかったりしますよね。
自身もレンズを購入するまでは相当悩んだのは言うまでもありません(笑)
しかしレンズは一度買ってしまえば長く使えるものなので、「どうしてもキレイな星空を撮影したい!」という方は、是非思い切って星空撮影用にレンズを購入しみてくださいね。
きっとカメラがより一層楽しくなりますよ。
カメラとレンズを揃えたら、他の備品もあると安心です。
他にも必要なものが知りたい方は『一眼レフで星空撮影に初挑戦!準備したカメラ機材一式を紹介』も参考にしてみてくださいね。