車中泊する場所としてスグに思い当たるのが、道の駅や高速道路のSA・PAなどですが、どちらも基本的に車中泊は禁止されています。
車で車中泊をしようと思っても、「どんな場所で車中泊すればいいのか分からない」ってこともあるかと思います。
車中泊ができる場所とできない場所についてまとめてみたので、これから車中泊をしようと思っている方は参考にしてみてくださいね。
Contents
車中泊できる場所は?
車中泊する場所として一番間違いないのが、車中泊での利用を目的とした施設です。
有料での利用となり、宿泊する施設によって料金は異なりますが概ね1,500円前後で車中泊を楽しむことができます。
堂々と車中泊できる施設は以下のとおりです。
- RVパーク
- 湯YOUパーク
- ぐるめパーク
- 民パーク
- トレインパーク
- キャンプ場
RVパーク
日本RV協会が推奨でしている施設で、主にホテルや旅館に併設された駐車場で宿泊できるという施設です。
24時間のトイレと100V電源が利用できるので、最も車中泊に最も適した施設と言えます。
電源が利用できれば、冷暖房を使うことができるので、夏や冬でも快適に車内で過ごすことができます。
また、宿泊するRVパークによって設備が異なりますが、ゴミ処理ができる所や入浴できる所もありますし、ランドリー室が設置されているRVパークもあるので、車中泊で移動しながら生活したいという人は利用しやすいですね。
湯YOUパーク
湯YOUパークは、主に温泉施設に併設された駐車場で宿泊できるというシステムなので、温泉好きなら一度は利用してみたい施設ですね。
温泉施設によってはお食事処もあるので、食事もお風呂も快適に利用することができます。
ただし、温泉施設が閉館される時間までしかトイレが利用できない所もあるので、24時間トイレが利用できるかどうかは事前にチェックしておくことをおすすめします。
ぐるめパーク
レストランやカフェなどの駐車場を利用できる施設で、利用料金は施設によって様々です。
中には宿泊が無料という所もありますが、レストランで飲食することが条件という場合があるので、料金の詳細は事前に確認しておきましょう。
民パーク
施設のタイプは様々で、ゴルフ場、民宿、空き店舗などの駐車場を利用して宿泊することができます。
電源・トイレ・水道などの設備が揃っている所が多いですが、まだまだ全国的に数が少ないようです。
トレインパーク
駅の駐車場を利用するシステムで、電源と24時間のトイレが利用できます。
現在のところ(2020年3月時点)茨城県に2箇所しかありません。
キャンプ場
もちろんキャンプ場で車中泊することも可能。AC電源があれば車中泊が更に快適になります。
ただし、宿泊料金は5,000円くらい必要になるので、RVパークや湯YOUパークよりは料金が高くなってしまいます。
車中泊できない場所は?
車中泊できそうですが、実は車中泊が禁止されている場所があるので注意が必要です。
車中泊できない場所は以下のとおりです。
- 道の駅
- SA・PA(サービスエリア・パーキングエリア)
- 温泉施設の駐車場
- コンビニの駐車場
道の駅
車中泊できる場所として「道の駅」をが思い浮かぶ人が多いと思いますが、道の駅はあくまでも仮眠が許されているだけで、車中泊は原則禁止されています。
車中泊してもいい道の駅もありますが、ほとんどの道の駅では車中泊禁止なので、ここでは車中泊できない場所としておきます。
過去には車中泊OKとしていた道の駅でも、利用者のマナーの悪さが原因で、現在では車中泊禁止になっている道の駅もあります。
道の駅の駐車場の一部を車中泊専用の駐車場として数台分設置している所もあるので、車中泊できる所もありますが、各施設によって対応が違うので、道の駅は「車中泊してもいいかどうか」の確認は必ず事前確認が必要です。
SA・PA(サービスエリア・パーキングエリア)
高速道路のサービスエリアやパーキングリアは車中泊が禁止されている場所です。
サービスエリアやパーキングエリアは休憩することが目的の場所なので、仮眠することはOKですが、一泊するのはNGになります。
「何時間寝れば仮眠で、何時間なら宿泊になるのか」という判断が難しいところなので、実際にはグレーゾーンになるかと思いますが、少なくとも24時間以上停車しておいて「仮眠しかしてませんよ」なんて非常識なことはやめましょう。
SA・PAは停車して食事をして静かに仮眠、疲れをとってから出かけるのであれば、SA・PAの利用方法としては問題ないかと。
ただし、食事はレストランで食べるか、車内で食べるのがマナー。
駐車場でテーブルやタープを出してBBQなんて非常識な行為は禁止されているので絶対にやめましょう!
温泉施設の駐車場
温泉施設の駐車場は温泉に入浴に来られる方ための駐車場なので車中泊は禁止です。
たとえ入浴したとしても、後から来る他のお客さんの迷惑になるので、入浴が終わったら速やかに駐車場から出るのがマナー。
温泉の駐車場で車中泊がしたいなら「湯YOUパーク」を利用しましょう。
コンビニの駐車場
コンビニは買い物をするための場所なので車中泊をしてはいけません。
また、コンビニで買い物をしたからといって車中泊をしてもいいという事もありません。
買い物に来られる他のお客さんの迷惑になるので、コンビニでの車中泊はもってのほかです。
車中泊をおすすめしない場所
特定の管理者がいないような場所や、公園の駐車場で車中泊することは可能ですが、夜間になると犯罪に巻き込まれる可能性があるので、あまりおすすめできません。
車中泊で危険な場所は『女性は要注意!車中泊で危険な場所をピックアップ』で解説しているので参考にしてください。
- 路上
- 野営
- 公園の駐車場
路上
路上駐車で車中泊する方法もありますが、見回りの警察官に職務質問されることもありますし、場合によっては暴行などの犯罪に巻き込まれる可能性があるのでおすすめしません。
野営
野営も犯罪に巻き込まれる可能性があありますが、どちらかというとクマやイノシシといった獣と遭遇する可能性が高いですし、時期や場所によっては、スズメバチやブヨといった昆虫の被害を受ける可能性もあります。
また、夜間は「幽霊が怖い」という人はやめておいた方が無難かと。
公園の駐車場
ほとんどの公園の駐車場では車中泊が禁止されていませんが、夜間になると駐車場の出入り口が閉じられる公園もあります。
このような公園は、「原則は夜間に車両を停めないでください」ということなので、車中泊も禁止と思っておいた方がいいですね。
また、公園についても犯罪に巻き込まれる可能性があるので車中泊はおすすめしません。
ルールとマナーを守ろう!
車中泊ができる場所でも、ルールとマナーをしっかり守らなければ、他の人に迷惑をかけてしまいます。
また、一部のマナーの悪い人たちによって、「車中泊する人は常識がない迷惑な人」という考えが一般的な考えとして定着してしまいます。
場合によっては、車中泊できるはずだった場所が車中泊禁止という事態になってしまうので、ルールとマナーを守って車中泊を楽しむようにしましょう。
車中泊のルールやマナーについては『気をつけよう!車中泊でよくあるマナー違反!』で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
車中泊・仮眠ができる場所一覧表
車中泊できる場所と仮眠できる場所を以下に一覧にしておくので参考にしてみてください。
車中泊 | 仮眠 | |
RVパーク | ○ | ― |
湯YOUパーク | ○ | ― |
ぐるめパーク | ○ | ― |
民パーク | ○ | ― |
トレインパーク | ○ | ― |
キャンプ場 | ○ | ― |
道の駅 | △ | ○ |
SA・PA | ✕ | ○ |
温泉施設の駐車場 | ✕ | △ |
コンビニの駐車場 | ✕ | △ |
公園の駐車場 | △ | ○ |
路上 | △ | ○ |
野営 | △ | ○ |
車中泊できる場所だけでなく、SAやPA、道の駅での仮眠を上手に組み合わせれば、車での旅行の選択肢はグッと広がります。
渋滞を避けて夜間に移動して、途中の道の駅やSA・PAで仮眠。
翌朝に目的のスポットを目指して出発すれば、車での弾丸旅行が無理なく楽しめますね。
まとめ
車中泊できる場所とできない場所について解説しました。
車内での宿泊という点で考えると、車中泊する場所は有料の施設になってしまいますが、有料の施設を利用する方が快適性ですし安心できますね。
実際に車中泊や仮眠ができる場所を探したい方はは『車中泊マップのサイトとアプリを比較!便利なのはどれ?』を参考にしてみてください。
「これから車中泊を楽しみたい!」という方は、車中泊がOKという場所でルールやマナーを守って楽しんでくださいね。
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