海水魚は飼育しやすい魚から飼うのがおすすめですが、どの魚が初心者向けなのかが気になるところですよね。
「初心者におすすめ!」という海水魚でも実際に飼育してみると難しかったり、ショップの店員さんにたずねてみると「実は結構難しい魚ですよ〜。」なんていったことも。
今回は、自身の経験から「ホントに初心者におすすめ」と言える海水魚を紹介したいと思います。
初めて海水魚の飼育に挑戦する方の参考になれば嬉しいです。
海水魚の飼育で必要な器具や用品を知りたい方は『【海水魚の飼育に必要なもの】器具から用品までズラッと紹介』をご覧ください。
Contents
飼いやすい海水魚の条件
まず「飼いやすい海水魚ってどんな魚なの?」っていうことをおさらいしておきたいと思います。
自身の見解ですが、飼育しやすい海水魚は以下のような条件を満たしていることが望ましいと思います。
- 混泳しやすい
- 病気になりにくい
- 餌付けしやすい
混泳しやすい
他の魚と上手に共存できる魚は、混泳しやすいので飼育しやすいと言えます。
比較的性格が優しい魚なら混泳しやすくなりますが、おとなしすぎる性格の魚はイジメられやすくなります。
「気が強すぎず弱すぎない性格の魚」は、混泳しやすいので初心者向けと言えます。
病気になりにくい
魚が病気になると、別水槽に隔離するなどの対処が必要になるので、「病気になりにくい魚」の方が飼いやすいです。
ただし、病気になりにくい水槽環境さえ作って作ってしまえば、意外とどの魚も病気に無縁だったりします。
餌付けしやすい
「人工餌をスグに食べてくれる魚」は飼育が簡単ですが、警戒心の強い魚や採取されたばかりの魚は、なかなか人工餌を食べてくれないことがあります。
そういった魚の場合、生餌や冷凍エサから少しずつ慣らしていく必要があります。
既にショップで餌付けされている魚を購入すると、簡単に人工餌を食べてくれたりします。
飼いやすい海水魚を選んでみた!
デバスズメダイ
性格が強すぎず弱すぎない典型的な魚で、どの魚とも仲良く共存できます。
同種同族でも他の種類の魚とでも混泳には全く問題なし。
他の魚と激しいケンカになることもまずありませんし、イジメられそうになても上手にスルーしてやり過ごすことができます。
人間で言うと「世間をうまく渡っていくタイプ」と言えます。
また、病気にもなりにくい丈夫な魚なので、まさに初心者向けNo1の魚と言えます。
カクレクマノミ
同種同族でなければ、ほとんどの魚と混泳できる魚です。
個体によってはやや性格のキツイ子もいるので、おとなしすぎる魚との混泳には注意が必要な場合も。
クマノミ同士を複数飼育する場合、同じサイズでは激しいケンカになることがあるので、明らかに大きさの違うサイズで2匹飼いがおすすめです。
たまに病気になることもありますが、早めに対処すれば自力で回復するので、比較的飼育しやすい魚です。
カクレクマノミの混泳については『カクレクマノミと相性のいい魚と悪い魚は?海水魚混泳コツ』で詳しく解説しています。
ニチリンダテハゼ
同じハゼ同士ではケンカになりますが、他の魚とケンカになることはまずありません。
大きい魚や気の強い魚がいても臆することがないですし、他の魚にケンカをしかけることもありません。
テッポウエビとの共生も楽しめる魚ですが、テッポエビが砂を掘りすぎてサンゴが崩れることがあります。
コガネキュウセン
コガネキュウセンの性格はキツい弱いといったことがありません。
デバススズメダイに似たタイプの性格をしているので、どの魚とも上手く共存できる魚です。
夜は砂に潜って眠る習性があるので、水槽には必ず砂を敷くようにしましょう。
ロイヤルグラマ
臆病なのに性格がキツイ魚なので難しいように思いますが、縄張りさえ荒らされなければ必要以上に他の魚と争うことはありません。
ライブロックに隠れて生息するので、縄張りからあまり離れることはありませんし、ケンカをふっかけるまでの射程範囲も狭いので、水槽内での争いが長期化することはありません。
ただし同種とはケンカになるので、同じ水槽内には1匹だけにしておくのがおすすめです。
ナンヨウハギ
ナンヨウハギは、どの魚とも仲良くできる魚で、大きくなってもそれほどキツイ性格にはならないので混泳にはもってこいと言えます。
やや病気にかかりやすい面がありますが、殺菌灯があれば比較的簡単に飼育することができます。
スグに大きくなるので、最低でも60cm以上の水槽での飼育がおすすめです。
アカネハナゴイ
アカネハナゴイはややおとなしい性格ですが、アンティアス類の中では他の魚と馴染みやすい魚です。
群れで泳ぐ習性があるので、5匹以上からの飼育がおすすめ。
数が少ないとライブロックから出てこなくなり、ストレスでやられてしまうことがあるので、水槽内の数は多めにしておくといいです。
一旦他の魚と馴染んでしまえば、ほとんど病気になることがないので比較的飼育しやすい魚と言えます。
ホントは飼育が難しい?初心者向けの海水魚
ルリスズメダイやシリキルリスズメダイは、よく初心者向けということで紹介されていますが、どこのショップで話を聞いても、気が強い魚なのでケンカが絶えないとのこと。
同じ種類だと「最後の1匹になるまで激しいバトルが行われる」という話もあるので、飼育するなら1匹飼いか、90cm以上の大きな水槽で複数飼育すればよいかも知れません。
「最初にこれらの魚を水槽に入れると、後の魚が入れにくくなりますよ〜」というショップさんでアドバイスをもらったので、混泳がしたかった自身は一度も購入したことがありません。
「元気で病気になりにくい」という意味では飼いやすい魚なのかも知れませんが、混泳する魚としては難しい魚のようです。
混泳する魚は少ない方が飼育が簡単
海水魚の飼育において「初心者向け」という定義が難しいところすが、水槽のろ過システムの装備を充実させて、定期的な水換えを怠らなければ、水質の悪化によって天国に逝ってしまう魚はいないかと思います。
混泳する魚が少なければ少ないほど飼育は簡単になり、魚の数や種類を増やせば増やすほど難易度は高くなってきます。
とにかく数を飼い過ぎないことが、海水魚飼育のキモと言えます。
殺菌灯で飼育が簡単になる!
病気になりやすい海水魚でも、水槽に殺菌灯を装備しておくことで病気を予防することができます。
自身も最初は低予算で飼育しようと思って殺菌灯は持っていなかったのですが、カクレクマノミとナンヨウハギが病気になりかけたときに、急いで殺菌灯を購入しました。
殺菌灯を導入してからは、一度も魚が病気にかかったことがないので、初心者こそ殺菌灯は用意しておくといいと思います。
殺菌灯は海水魚飼育において必須アイテムだと思っています。
おわりに
今回は、自身が海水魚を飼育した経験と、海水魚のショップさんのアドバイスをもとに「初心者が飼いやすい海水魚」を紹介しました。
混泳を考えていないのであれば、他の魚も決して飼育が難しいわけではないので、「飼いたい魚」で飼育にチャレンジするのがよいかと思いますよ。
海水魚も生き物なので、愛情をもって育てられることが一番!
飼育したい魚の習性や性格をよく調べて飼育すれば、きっと上手に飼育できると思います。
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