子供がサッカーを初めると必ずぶち当たる壁がリフティングですよね。
リフティングが努力を続けることが一番大事ですが、間違った方法で練習を続けても上手にはならないかと思います。
まずはリフティングのコツを知ってから練習すること。そして練習方法も効率がよくなるよう工夫することで、上達も早くなったります。
この記事では、リフティングができなかった自身の息子が、リフティングがスイスイできるようになるまでに教えたコツと、実際に取り組んだ練習方法を具体的に説明しています。
自身はサッカーのコーチをしているわけでもありませんし、サッカー経験者でもありません。
あくまで子供のサッカーを応援する保護者でしかありませんが、親子で白紙の状態から取り組んだ内容です。
ある意味、サッカーのことをよく知らなくてもリフティングができるようになることの証明にもなるかも知れません。
あくまで保護者目線での参考としてもらえれば幸いです。
「うちの子供がリフティングができなくて困っている」という方は、是非参考にしてみてください。
Contents
なぜうちの子はリフティングができないのか
「なんでうちの子はあんなに頑張ってるのにリフティングができないの?」って思ったことってありますませんか?
リフティングができないのには理由がありますが、ほとんどの場合は練習不足だと思っています。
「そんなことは分かってる! 今すぐにできるようになる方法が知りたい!」っていう声が聞こえてきそうですが、リフティングに関しては、魔法のような秘策はないと思っています。
実際、私の息子もリフティングができずに練習では泣いてばかりでした。
あまりにも練習が辛そうだったので、父親である私もどうすればいいのか悩んでいましたが、息子の努力の甲斐あって、今では「リフティングなんて朝飯前だぜ!」みたいな感じになりました。
リフティングは地道な努力の積み重ねしかありません。ある意味「本当にサッカーが好きなのか」を試されるのがリフティングなのかも知れません。
ただし、ちょっとしたコツや効率的な練習方法を知ってるか知らないかでは全然違います。
途中での挫折を回避することができますし、成果も上げやすくなるはずです。
子供に教えたリフティングの3つのコツ
リフティングのコツを調べてみると、細かい部分も含めると様々なコツがあるようですが、あまりいくつものコツを知っても、それら全てを意識して練習するのは難しいかと思います。
子供にあまり細かい部分までア伝えても頭には入りませんし、身体を動かしながらアレコレ気を配るのは大人でも難しいです。
知っておいた方がいいコツはたくさんあると思いますが、その中でも最も基本的で重要だと思われるコツに絞って教えてあげればいいんじゃないかと。
息子には以下のような3つのコツだけを意識するように伝えていました。
また、1つのコツを掴めてきたら(身体が自然に動くようになったら)、次のコツを意識して練習を続けるといった感じで、1つ1つステップを踏ませるようにしました。
- ボールを胸の高さまで真上に上げる
- 一定のリズムでボールを蹴る
- 身体はフニャフニャにする
① ボールを胸の高さまで真上に上げる
最初に蹴ったボールが右や左へいくと、2回目、3回目と続かないので、まずはボールを真っ直ぐ上に上げる必要があります。
また、あまりボールを高く上げてしまうと、コントロールが難しくなるので、ボールは胸の高さまで真上に上げるのがいいですね。
「蹴るんじゃなくて、足で平らな壁を作ってボールに当てるだけでいいんじゃない?」というニュアンスで息子に声かけしていました。
そうすると、ボールが安定して真上に上がるようになってきました。
② 一定のリズムでボールを蹴る
5回、6回まではできるけど、その先が続かないという場合は、ボールを蹴るリズムが悪い可能性があります。
リズムがバラバラになると、次に足を出すタイミングも難しくなります。
一定のリズムで蹴るようにすれば、次へつながりやすくなるので、ある程度の回数ができるようになったらリズムも意識するといいでしょう。
リズムを見直すことで少し回数が伸びるようになりました。
③ 身体はフニャフニャにする
リフティングで自由にボールを操っている人を見ると、身体の使い方がすごく柔らかい感じがします。
身体が固くなってカクカクした動きでは、リズムも悪く回数も続かないので、身体をフニャフニャにするような感じを意識するといいみたいです。
「身体を柔らかくしよう!」と言うよりも「身体をフニャフニャにしよう!」と言うと、全身の動きは急にプロっぽくなって、その途端に続きやすくなりました。
しばらくするとスグにカクカクした動きに戻ってしまうので、その都度「フニャフニャに!」という声かけをします。こうすることで、少しずつ身体が固くなったような悪いクセが抜けていきます。
リフティングの回数よりも先にコツを掴むこと
リフティングのコツを知ったら早速練習といきたいところですが、コツを知ったからといってスグにはできるようになりません。
まず練習する時の心得として「リフティングの回数は気にしない」ということが重要。
回数は意識せずに、まずはボールを真上に上げることだけに集中してみてください。
ボールを真上に上げることができるようになると、ボールの位置が安定して自然と回数が伸びやすくなります。
最初のうちは回数は気にせずに、リフティングの3つのコツを掴むことだけに集中することで、上達が早くなりました。
回数を気にするあまり、正しい身体の動かし方を忘れてしまいがちになってしまうので、まずはコツを掴むことを優先するのがいいかと思います。
回数が少なくても、ちゃんとコツを意識して身体が動かせていたら子供を褒めてあげてください。
もしも回数が伸びたら、それも褒めてあげてください。
上手にできなかったときは「ここがダメ」とは言わずに「ココをこうしてみて」みたいな感じで声かけしてあげます。
褒める部分を探しながら見ててあげると子供のモチベーションも上がるので、どんどん練習を続けるようになるのでおすすめです。
リフティングの練習方法
先に紹介したリフティングのコツを元に、以下のような方法で練習していました。
- お手本となる動画を見てマネをする
- ボールは1回蹴って手でキャッチ
- ボールのサイズを変えて練習する
- ボールなしで練習する
お手本となる動画を見てマネをする
身体の動かし方は、文章や言葉で理解しても身体の動きをイメージしにくいと思います。やはり、お手本となる選手の動きを見てマネするのが効果的です。
YouTubeなどで上手なお手本動画がたくさんアップされてるので、YouTubeで動画を見るのもいいですね。
テレビで動画を見てもスグにマネできないので、スマホで見るのがおすすめ。
スマホなら、練習しながらその場でスグに動画を確認できるので、子供が練習してる横で、パパさんママさんがスマホで動画を見せてあげるとよいかと思います。
ボールは1回蹴って手でキャッチ
ボールは1回蹴ったら手でキャッチする練習から初めるのがおすすめです。
上手くできないうちに足だけで練習しても、ボールがあっちこっりに転がってしまうので、その都度ボールを取りにいかなくてはなりません。
これではボールを蹴る時間よりも、ボールを拾いに行く時間が多くなってしまうので、練習の効率が悪くなります。
1回1回ボールを手でキャッチすれば、ボールを拾いに行く必要がないので効率的な練習ができます。
このときに、ボールを真上に上げることを意識して1回1回を丁寧に練習します。上手くできれば上半身をほとんど動かさずにキャッチできるはずです。
これで正しいボールの蹴り方や力加減などを身体で覚えることができます。
慣れてきたら2回蹴ってキャッチ、3回蹴ってキャッチといったように、蹴る回数を増やしてキャッチする回数を減らしていくと、次第にボールをキャッチしなくても続けられるようになります。
ボールのサイズを変えて練習する
通常のサッカーボールのサイズよりも、小さいボールを使ったり、大きいボールを使ったりしてみてください。
小さいボールを使った場合、蹴る位置をちょっとでもボールの中心からずれてしまうと、真っ直ぐ上には上がりません。
小さいボールでのリフティングは難易度が高いですが、ボールを丁寧に蹴らないといけないので、1回1回集中して正しい蹴り方を覚えることができます。
それに対して大きいボールの場合、蹴る位置が少し中心からずれても真っ直ぐ上に上がるので、難易度が下がります。
大きいボールは回数を増やしやすいので、「うまくできた!」という実感を得ることができるので、モチベーションアップにもなります。
子供の性格に合わせて、大小様々なボールで試してみるのがおすすめです。
私の息子の場合、小さいリフティングボールを使って家の中でコツコツ毎日練習して、週に1回くらいは公園に出て、公式サイズの大きいボールで成果を試していました。
リフティングボールで5回くらいできるようになると、大きいボールなら10回や20回できたりするので、たまに大きいボールでリフティングすると練習の成果がハッキリ現れます。
これがスゴく嬉しいようで、週末に大きいボールでリフティングするのが楽しみで、小さいボールでの毎日の練習の励みになっていたみたいです。
ボールなしで練習する
リフティングの練習をしていると、足とボールに神経を集中し過ぎて、身体全体の動きが固くなっていることがあります。
そんなときは、何度ボールを蹴っても上手くいきません。
「身体を柔らかくリズムよく」をもう一度思い出すために、一旦ボールを置いて、身体の動かし方を再確認します。
もう一度、お手本の動画をチェックして、身体の動かし方やリズムを目で見てマネするのです。
お手本のようにボールを蹴っているところを頭でイメージして身体だけ動かすと、正しい身体の動かし方だけ練習することができるので、ボールを追ってしまって身体の動かし方が悪くなったりしません。
身体の使い方で、悪いクセを改善できますし、成功しているイメージを膨らませると、本当に成功するという効果も期待できるのでおすすめの練習方法です。
もう一度ボールを使ってみたら、上手くできるようになることがよくあります。
「昨日は上手くできたのに、なぜか今日は上手くいかない」というときには、このボール無し練習はスゴく効果がありました。
リフティングは家の中で練習すると効果的!
サッカーの練習は、運動場や公園といった屋外だけではありません。可能であれば家の中で練習させてあげるといいですね。
我が家では、息子のサッカー上達のために4畳半の和室を小さなサッカー練習場として使用していました。
限られたスペースしかないので、失敗したときにボールを拾いに行く時間を削減できますし、夜でも練習することができます。
平日は夕食を食べる前や、お風呂に入る前といった夜の時間を利用して、毎日リフティング練習をしていましたが、部屋での練習は間違いなく高い効果があったと思います。
リフティング練習用のボール
ちなみにお家の中でのリフティング練習は、人工皮革のリフティングボールを使っていました。
試合で使うボールよりも小さいので真上に蹴り上げるのが難しいですが、リフティングボールである程度回数がこなせるようになると、4号球では簡単に感じるはずです。
リフティング練習のボールは何でもいいと思いますが、ゴム製のボールは試合球とバウンド力が違ったりするので、試合球と同じ人工皮革のボールが感覚がつかみやすいと思います。
どうしても部屋でボールを蹴らしたくないというお家なら、外で練習するしかありません。
最近ではボールにバンドをつなげる練習グッズもあるので利用してみるといいかも知れません。転がったボールを取りに行く時間がなくなるので効率的な練習ができるでしょう。
ただし、ボールにつながったバンドはあくまでボールを取りに行かなくてもいいようにするためのものとして考えて練習する必要があります。
バンドの反発で戻ってきたボールを蹴っても意味はないので使い方に注意しましょう。
リフティングは継続すること
リフティングのコツや練習方法は本やネットで調べるとたくさんありますが、結局のところ毎日欠かさず練習するかどうかどうかで、できるようになるかどうかも決まってくると思います。
一番の問題は、練習を継続できるかどうかです。
「なかなか練習が続かない、どうしても三日坊主で終わってしまう」という場合は、リフティングのコツや練習方法だけでなく、「継続するコツ」を知っておくとよいかと思います。
また、「毎日練習する時間がない」という場合は、無駄なことに時間を使っていないか確認してみてください。
例えばテレビゲームをしている時間を、そのままリフティング練習にあてるのもおすすめ。
ゲームはやめられるしリフティングは上手になるしで一石二鳥です。子供にゲームをやめさせる方法については「ゲームをやめない子供にゲームをやめさせる方法」で詳しく解説しています。
私が実際に参考にした書籍のリンクを貼っておきます。よかったら参考にしてみてください。
親はとにかく子供を褒めてあげる!
リフティングは、できるようになるまでの道のりが長いので、常にモチベーションを高く保つことが重要。
子供が楽しく練習できるよう、親は子供を褒めることに徹する方がいいように思います。
褒めるタイミングは、何もリフティングの回数が続いたときだけではありません。子供のいい部分を見つけるのは親の役割だと考えています。
正確にボールが蹴れたとき、あきらめずに頑張ったとき、練習を1週間続けられたとき、1ヵ月続けられたとき、1回1回集中できているときなど・・・。褒めてあげられるシーンはいくつでもあります。
お家や公園でしっかりと練習する姿を見て、いいところをたくさん見つけてあげてください。そして、その場でスグに褒めてあげてください。
そのうち、練習そのものが楽しくなってきて、次第に自ら進んで練習するようになります。
おわりに
息子がリフティングの練習を始めたのは小学1年生のときで、所属するチームで練習していただけで、2年生くらいまでは、たまに公園で自主練するくらいでした。
このときリフティングが続いたのはせいぜい5回程度だったかと思います。
3年生になってから本格的にリフティングを練習するようになりましたが、回数の伸び方は5回〜7回あたりで大きな壁があり、そこを超えると15回〜20回まで一気の伸びていきました。
20回〜30回あたりにまた壁があり、ここを超えると一気に50回まで回数が増えました。
50回で小さな壁があるようでしたが、ここからは練習時間と回数は比例するように成果が出てきました。気がついたら100回〜200回はできるようになっていました。
その頃は、本人も「体力が続く限り何回でもできるで〜」と言えるようにまでになり、4年生の地区トレセンの選考会でも見事に合格することができました。
リフティングはできるようになるまでが大変な作業ですが、コツコツ練習すれば必ずできるようになるので、お子さんが途中で諦めないよう、褒めて褒めて楽しくサポートしてあげてください。
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