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西側諸国から見れば何かと悪者にしてしまいがちな「共産主義」や「社会主義」ですが、思想そのものが悪であるとも思えないので、ざっくりと社会主義のおさらいのつもりで、映画『マルクス・エンゲルス』を見てみました。

なぜ資本主義より社会主義がいいのか知りたい

戦後生まれの私達は、大きな不自由もなく資本主義の社会に慣れ親しんできました。

資本主義の方が自由だし、いろんなモノが手に入るし、なんとなく楽しい感じがしますよね。

とは言え、それでも現代の世界においても共産主義、社会主義を主張する人達も多く存在します。

そんな自身も、なんだか最近は「みんなが幸せになるには資本主義よりも社会主義の方がいいのかも???」と思うこともしばしば。

・・・という事で「そもそも社会主義ってどんな考えでどんな政治の仕組みやったっけ?」という事を知りたくなったので、映画『マルクス・エンゲルス』で社会主義とは何なのか、社会主義の思想について理解してみようと思いました。

社会主義や資本主義という言葉の意味は、学校の教科書である程度知っていましたが、この映画を見ることで、より理解が深まるんじゃないかと思ったわけです。

映画『マルクス・エンゲルス』で社会主義を理解してみる

マルクス・エンゲルス

さて、この映画は1840年代のヨーロッパが舞台。

産業革命後で工場でたくさんモノを作り、作った分だけどんどん売モノが売れていたような時代。

土地や工場を所有している資本家と言われる人達が裕福な生活をしている一方、労働者は安い賃金で過酷な条件で働いて、食べていくのがやっとという状況。

そんな中、カール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスという2人の革命家が、「こんな労働者を搾取するような世の中アカンやろ!」「もっと富を公平に分配しようぜ!」という考えを提唱していくというのが、ざっくりとしたこの映画のストーリー。

歴史をもとにした映画なので、最後まで見れば多少なりとも何か得られるものもあるんじゃないかと思いますよ。

 

 

マルクスとエンゲルスの2人には様々な困難が待ち受けているんですが、政治的に結構ヤバい活動をするので当たり前といえば当たり前。
「なんでそこまでヤバいことすんの?」と思ってしまいますが、この映画を見ればある程度理解できるんじゃないかと思います。

マルクスは政府から追放される貧乏でヤバいやつ

マルクスは、「労働者が過酷な労働や貧困から解放されるには、資本主義を打倒して労働者が政治権力を獲得したほうがいいんじゃね」という感じのことを提唱するんですが、過激な政治批判を繰り返していたため、「こいつこのままにしといたらヤバいやろっ!」という事でプロイセン政府から国外へ追放されちゃいます。

資本主義下の階級対立は、労働者階級の階級意識の発展をもたらし、労働者階級が政治的権力を獲得して最終的には階級のない自由な生産者の結社としての共産主義社会を確立する。労働者階級が資本主義を打倒し、社会経済的解放をもたらすために組織的な革命的行動をとるべきだ。

 

今のアメリカや日本では政治批判をしたところで言論の自由が守られているから問題ないですけど、当時のヨーロッパでは相当危険な行為だったに違いありませんね。

場合によっては国家反逆罪になりかねないヤバいやつです。

国外に追放されるくらいヤバいやつなので、まともに稼ぐこともできなくてめちゃくちゃ貧乏なんです。

「めっちゃ貧乏やけどめっちゃ頭のいいヤバイやつ」というのががマルクスという人物のようですね。

エンゲルスは金持ちですごくいいヤツ!

そんなヤバいマルクスを、資金面で全面的に援助するのがフリードリヒ・エンゲルスです。

エンゲルスはマルクスと違って紡績工場主の息子でお金持ち。

まさにマルクスとは相反する境遇にいたリッチなエンゲルスですが、自分の工場で働く労働者の生活状況を見てビックリ!

富裕層と貧困層の社会格差を目の当たりにして、「こんな状況どうにかせなアカンやろ!」ということで、やがて労働搾取を問題視するようになってきました。

そんな中、思想を同じくしたマルクスと論文と通じて意気投合し、全面的に資金援助することに。

めっちゃ頭のいいマルクスとめっちゃ金持ちのエンゲルスがタッグを組んで、共産主義的な思想を広めていくわけですね。

これで貧乏なマルクスは、エンゲルスというビッグスポンサーから活動資金を得られたわけですね。

『マルクス・エンゲルス』を見た感想

当時のヨーロッパはブルジョワジーと言う支配階級と、プロレタリアという労働階級が存在していて、資本主義はブルジョワジーがプロレタリアを搾取することで成り立っていた社会のようですね。

今の時代に照らし合わせてみると、経営者やオーナーがブルジョワジー。会社員やパート・アルバイトがプロレタリアがといった感じでしょうか。

当時からは180年近くも経っているにも関わらず、資本主義においてこの仕組みに大きな変化はなく、言い方や名前が変わっただけで、労働者は常に安い賃金で搾取され続けているんだなという感じました。

今まで社会主義について深く考えたことはありませんでしたが、『マルクス・エンゲルス』を見たことで、なんとなくですが、社会主義・共産主義という考え方を少し理解することができました。

また、それと同時に資本主義の欠点もある程度知ることができたように思います。

政治についてはほとんど知識のない自身でも、最後まで興味深く見ることができました。

やっぱり歴史映画は何かしら学びを得られるのがホントにいいです。

 

マルクス・エンゲルス

 

おわりに

資本主義って最近になってそろそろ限界を感じてきた今日このごろ。

「生活に必要なものは誰でも手に入るようになったんやから、別に経済成長なんてせんでええやん」って思ってしまいます。

生活に要らないようなモノを無駄にたくさん作ってたくさん消費するような世界は、地球にとってよくないことですね。

ビジネスを発展させればさせるほど、消費も多くなり限りある資源はいつかは奪い合うことになるんでしょうね。

社会主義や共産主義の人達が、資本主義は無駄な消費を煽って地球環境を破壊するという考え方は、確かにその通りだと思います。

とは言え、社会主義の国でも特権階級は未だに存在するし、個人よりも国家の利益を優先する考えもあるかと思います。

結局、格差社会を改善する方法は資本主義でも社会主義でもない、全く別の思想が必要なのかも知れないですね。

 

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