海水魚の飼育で厄介なのが「茶ゴケ」ですが、ほぼ全員のアクアリストが水槽の茶ゴケに悩まされているかと思います。
今回は、水槽内の茶ゴケ対策について解説したいと思います。
海水魚水槽の茶ゴケの原因は?
水槽内には赤いコケや緑のコケもありますが、茶色いコケは最も発生しやすいコケ。
この茶ゴケが発生する原因となる栄養分を減らすことで、茶ゴケの発生を抑えることができます。
茶ゴケの栄養分となるものは以下の3つです。
- ケイ素
- リン酸
- 光
「ケイ素」は水道水に多く含まれている成分なので、水道の水で水換えをしている限り、永遠にケイ素を取り除くことができません。水道水からケイ素を取り除くことが必要です。
また、魚のフンなどから「リン酸」が発生しますが、このリン酸も茶ゴケの栄養分になっています。できるだけ水を汚さないようにしたり、リン酸を取り除く対策が必要。
更に「光」もコケが成長する原因として挙げられます。
茶ゴケ対策
茶ゴケの栄養分となるケイ素、リン酸、光に対して対策していく方法も必要ですが、他にも有効な茶ゴケ対策があります。
考えられる全ての茶ゴケ対策は以下の通りです。
- 生物兵器を水槽に投入する
- コケが発生しにくい水質にする
- 定期的に茶ゴケを掃除する
- 照明の時間を減らす
- 薬に頼る
生物兵器を水槽に投入する
シッタカ、カンギクガイ、マガキガイといった茶ゴケを食べてくれる貝類や、魚系であれば、ギンポ類はムシャムシャ食べてくれます。
これらの生物兵器は驚くほど簡単に茶ゴケを処理してくれるのでおすすめです。
コケが発生しにくい水質にする
コケが発生しにくい水質にすると、コケの発生を抑えることができます。
少し出費が必要ですが、「RO浄水器」や「殺菌灯」を利用することで、簡単にコケが発生しにくい水質にすることができます。
RO浄水器
水道水に含まれるケイ素を取り除いてくれるRO浄水器は、茶ゴケ対策としてかなり有効。
塩素も取り除けるので、カルキ抜きや置き水の必要がないのも便利です。
殺菌灯
水中のコケの胞子を殺してくれる「殺菌灯」も茶ゴケ対策として有効。魚の病原菌も殺菌してくれるので、水質改善に一役かってくれます。
リン酸吸着剤
自身の水槽では「リン酸」はずっと検出されていませんが、以前にはリン酸によってコケの発生も結構ありました。
リン酸の吸着剤を濾過槽に入れておけば、吸着剤がリン酸を吸ってくれるのでコケ対策としても有効です。
照明の時間を減らす
茶ゴケの成長を抑制するために光を照射する時間を減らすことも対策のひとつ。
ただし、照明の時間を減らすといっても自然界の環境と比べて大幅に照明時間を減らすと、魚や珊瑚への影響も心配なので、気持ち程度のコケ対策と考えた方がいいでしょう。
定期的に茶ゴケを掃除する
なんだかんだ言っても、自らコケ掃除をするのが一番。
これをやりたくないからいろんなコケ対策を考えるのですが、海水魚を飼育している限り「全くコケ掃除をしない」というわけにはいかないようです。
自身の場合、魚の数が少なくて水質がいい状態のときは1ヶ月に1回コケ掃除するくらいでいいのですが、魚の数が増えると2週間に1回くらいコケ掃除をしています。
薬に頼る
茶ゴケがあまりにも多すぎる場合や「どんな対策をしてもどうにもならない!」っていう場合は、最終手段として添加剤に頼るのも方法のひとつです。
ただし、魚や珊瑚への影響がないかどうかの確認をしてから慎重に規定量を水槽に投入するようにしましょう。
コケを除去する効果は抜群だったりするので、これまで茶ゴケに悩まされていたのがウソのように思えたりします。
まとめ
多くのマリンアクアリストを悩ませ続ける茶ゴケですが、これらの対策をすることで水槽内をキレイに維持することができます。
先にも説明したとおり、さすがにノーメンテンナスというわけにはいきませんが、コケ掃除をする回数を減らすことは十分可能です。
水槽の茶ゴケに悩んでいるなら、これらの茶ゴケ対策を実践してみてくださいね。
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