パソコンで絵を描くために必要なPCのスペックは?

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イラストを描くためのパソコンは、一定以上の性能のパソコンを選ぶ必要があります。

安いからといって低スペックのパソコンを買ってしまうと、後で後悔することにもなりかねません。

今回は「イラスト用のパソコンはどの程度のスペックのパソコンを買えばいいのか」いついて解説したいと思います。

「イラストを描くためにパソコンを買おうと思ってるけど、どんなパソコンを買えばいいか分からない」という方は是非参考にしてみてくださいね。

パソコンの他にも必要な機器を知りたい方は、関連記事の『【デジタルイラストに必要なもの】おすすめのデジタル機器を紹介』をご覧ください。

 

パソコンでイラスト描くために必要なイラスト作成ソフトについては、関連記事の『【デジタルイラストに必要なもの】おすすめのお絵描きソフトは?』をご覧ください。

イラストを描くパソコンはどんなのがいい?

結論から言うと、イラストを描くパソコンは「画面が大きくて動作速度が早いものがいい」です。

予算の許す限り、画面サイズが大きくて早いパソコンを選ぶのがおすすめです。

ただし、後で説明する「液晶ペンタブレット」をパソコンに接続する場合、パソコンの画面は小さくてもオッケーです。

なぜ画面が大きいPCがいいの?

パソコンの画面は大きければ大きいほど作業領域が広くなるので作業がしやすくなります。

画面サイズが小さいと、画面の拡大や縮小、スクロールといった操作を何度も繰り返すことになりストレスになってしまいます。

更にイラスト用のソフトは多くのメニューやパレットが表示されるので、実際に描ける作業スペースは画面サイズより更に小さくなってしまいます。

板タブレット(板タブ)を使用する場合、できるだけ画面が大きいPCを選ぶことをおすすめします。

ただし、パソコンに液晶ペンタブレット(液タブ)を接続する場合、作業は液タブで進めていくので、パソコンの画面は小さくてもオッケーです。

この場合、液タブの画面サイズを大きいを選ぶようにします。


板タブレットはPCの画面が作業スペースになるので、大きい画面のPCを選ぶ。

液晶ペンタブレットはタブレットが作業スペースになるので、大きい画面の液タブを選ぶ。

 

ペンタブレットについては下記の記事で詳しく解説しています。

なぜ動作速度が早いPCがいいの?

イラストを作成する場合、主に画像データを扱うことになりますが、画像はデータのサイズが大きいので、その分データの処理に時間がかかります。

WordやExcelなどの文書ファイルならスイスイ動くパソコンでも、画像データを扱うと、急に作業の待ち時間が長くなってしまうことも。

イラストに使いパソコンは、重たい画像データをガンガン処理できる動作速度が必要になります。

余裕のあるスペックを持ったパソコンがあると、ストレスなくイラストをスラスラ描くことができます。

イラスト用パソコンで重要視するスペックは?

「イラストに使うパソコンの必要なスペックがどんなものか分からない」という方も多いと思います。

パソコンのスペックとしては、主に「CPU」「メモリ」「グラフィックカード」「ストレージ」の性能は必ず確認してきたいポイントです。

重要視すべきPCのスペック
    • CPU
    • メモリ
    • グラフィックカード
    • ストレージ

CPU

CPUはパソコンの心臓部とも言える部分で、最も重要なパーツのひとつで、性能が高いほど計算速度が早いということになります。

逆に性能が低いCPUは計算が遅いため、パソコンで処理する待ち時間が長くなってしまうことになります。

つまり、高性能なCPUを積んでいるほどパソコンがスイスイ動くというわけです。

代表的なインテルのCPUに「Core i3」から「Core i9」までありますが、数字が多くなるほど処理速度が早いCPUになります。

パソコンでイラストを描く場合、少なくともCore i5」以上の性能は欲しいところです。

 

メモリ

イラスト用パソコンで重要視するスペックは? メモリ

メモリはデータを一時的に記憶する部分で、料理で例えるとCPUが包丁で食材を切る速さだとすればメモリはキッチン台のようなもの。

キッチン台が広ければ、作業がしやすくなるので食材を処理するのも効率的です。

包丁でたくさん食材を切っても、キッチン台狭いと食材を一時置きする場所がなくて作業が思うように進まないのに似ています。

つまり、いくら高性能のCPUを積んだパソコンでも、メモリの容量が少ないと作業効率が上がらず、CPUの性能を十分に発揮することができないので、できるだけメモリの容量を大きくするのがおすすめです。

パソコンでイラストを描く場合、最低でも16GBのメモリ容量は欲しいところ。

余裕があれば32GB、64GBにしておくと安心です。

グラフィックカード

イラスト用パソコンで重要視するスペックは? グラフィックカード

グラフィックカードは、グラフィックボード(通称:グラボ)とも呼ばれるもので、画面に映像を映し出す処理を行う装置です。

性能が高い方が描画速度がスムーズになり、画面の拡大や縮小表示、スクロールといったスピードが速くなります。

グラフィックカードは「VRAM」という画面描画用のメモリでデータを一時保存するため、このVRAMの容量が大きいほど性能が高くなります。

パソコンでイラストを描くなら、2GBのVRAM容量は欲しいところ。

こちらも余裕があれば4GBにしておくといいでしょう。

ストレージ

イラスト用パソコンで重要視するスペックは? ストレージ

ストレージとは、アプリケーションや作成したデータを保存する場所のことで、HDD(ハードディスクドライブ)とSSD(ソリッドステートドライブ)の2種類に分けられます。

HDDはCDのような円盤が何枚も重なったようもので、高速で回転しながらデータの読み書きを行うため、速度が遅いだけでなく、「カラカラカラ」という動作音もします。

対してSSDはCPUやメモリのような半導体で作られているもので、読み書きの速度が速い上に動作音が全くしないという特徴があります。

SSDの方がやや高価になりますが、パソコンの起動速度や、データの保存や読み出しが格段に速くなるので、SSDを搭載したパソコンにしておくのがおすすめです。

ただし、SSDはHDDよりも寿命が短いという欠点があるので、OSやデータは必ず別のHDDなどにバックアップしておきましょう。

後々ソフトのバージョンアップで容量が足りなくなる恐れがあるため、できればSSDの容量は512GBにしておきたいところです。

イラストのタッチによって必要なスペックが変わる

実は描くイラストをどんなタッチで描くのかによって、必要とするスペックに差が出てきます。

色も形も単純な図形で構成されたようなイラストの場合、データが軽いため、比較的低いスペックのパソコンでも対応できますが、水彩画や油絵のようなタッチのイラストの場合、絵の色や形など複雑になるため、データの処理に時間がかかります。

複数の色が滲んだり混ざり合う場合、その中間色も表現するため、データが重たくなってしまうのがその理由です。

つまり、このような表現を多用する水彩画や油絵は高いスペックのパソコンを必要とします。

画像サイズによっても必要なスペックが変わる

イラストのタッチだけでなく、描くイラストの大きさによっても必要なスペックは変わってきます。

手軽にイラストが描けることを売りにしているパソコンの場合、ほとんどがA4の用紙サイズを基準に作られているようなので、A2サイズくらいの大きいポスターサイズのイラストを描く場合、データの処理に時間がかかります。

大きいサイズでイラストを完成させたい場合、更に高いスペックのパソコンにしておくのがよいかと思います。

イラストを後から拡大してもいい?
小さいサイズでイラストを描いて、後から拡大することもできますが画像が劣化するのでおすすめしません。150%くらいまでなら拡大しても気にならないレベルですが、それ以上になると画像の劣化が目立ちます

グラフィックカードだけはケチらない!

イラストを描くパソコンは、OSもソフトの年々バージョンアップによって重たくなる傾向があるので、「数年先を見越して余裕のあるスペックにしておくのがいい」というのが自身の考えですが、なんだかんだと値段が高いパソコンが候補にあがったりします。

後は、どこにお金をかけてどこをケチるかですね。

自身の場合「グラフィックカード」だけは絶対にケチらないようにしています。

CPUは「Core i5」くらいのレベルで十分ですし、メモリも32MBくらいに増設してもさほど値段に差は出てきませんが、グラフィックカードは安いものと高いものでは体感速度が全然違います。

グラフィックカードはパソコンのパーツの中でも特に値段の高い部分ですが、3Dゲームをするほどの高性能なグラフィックカードは必要ありません。

せめて2GBのVRAM容量があるグラフィックカードにはしておいた方がいいと感じています。

液タブにお金をかける方法も

画面サイズが大きいパソコンはどうしても値段が高くなります。そうした場合、液タブの方にお金をかけるのも一つの方法です。

パソコンに接続するタブレットはパソコンの性能で動作速度が決まるので、この場合でもグラフィックカードはケチらない方がいいです。

例えば、画面サイズの小さいパソコンにしておいて、高性能のグラフィックカードを搭載したパソコンにしておきます。

大きい画面の液タブを接続すれば、イラストの作業領域は広く使えますし動作も快適になります。

推奨するパソコンのスペック一覧

自身が推奨するイラストを扱うパソコンのスペックの目安を以下に一覧にしてまとめておきます。個人の見解から推奨しているスペックなので、あくまで参考としてください。

PCのパーツ推奨する性能
CPU「Core i5」またはそれ以上の性能のCPU
メモリ16GB
グラフィックカードVRAM容量 2GB
ストレージ512GB

これくらいのスペックであれば、まず不自由することはないレベルの動作環境が得られるでしょう。

BTOパソコンなら、自分で必要なスペックのパーツを選ぶことができるので、不要なパーツのコストを抑える事ができます。

一度これらの性能をもとに、BTOパソコンショップでパーツを選んでみてください。絵を描くために必要なパソコンの相場が分かるかと思います。

おわりに

イラストを描くために必要なパソコンのスペックについて解説しましたが、「どんなタッチのイラストを描くのか」によって、必要なパソコンが違ってくることが分かってもらえたかと思います。

もしも自分のイラストの画風が定まっていないようなら、できるだけ高いスペックにしておくのがおすすめです。

予算のことや「これからもデジ絵を続けるのかどうか」によっても、選ぶパソコンの機種は違ってくると思いますが、是非自分にあったパソコンを探してみてくださいね。

「デジ絵を描くならこのパソコンがベスト!」というわけではありませんが、自身の見解でデジ絵を描くならこれくらいのPCがいいんじゃないかというものを下記の関連記事にまとめておきました。よかったら参考にしてみてください。

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