
デジタルでイラストを描くために必要なペンタブレットですが、「デジタルイラストは初めてで、どんなペンタブレットを買えばいいか分からない!」という方のために、おすすめの機種を紹介します。
「どうせ値段が高い機種をすすめるんでしょ!」という声が聞こえてきそうですが、そんなことはないので安心してください。
この記事は「デジタルで絵を描きたいけど、まずは手軽に初めてみたい」という方のための記事になっています。
Contents
デジタルイラスト初心者に最適なペンタブの条件
いきなりおすすめのペンタブレットを紹介してもいいのですが、そもそもデジタルイラストが初めての場合、「どんなタイプのペンタブレットがいいのか」というお話だけさせてください。
デジタルイラスト初心者に最適なペンタブレットは、概ね以下のような条件を満たしているものがよいかと思います。
- 板タブではない「液タブ」
- 値段も性能もそこそこ
- そこそこの性能
- PCがなくても使える
板タブではない「液タブ」
「んっ? 板タブとか液タブって何?」と思った方もいるかと思いますが、ペンタブレットは大きく分類すると「板タブレット」と「液晶ペンタブレット」の2種類に分けられます。
このうちおすすめするのは「液晶ペンタブレット(通称:液タブ)」です。
板タブレット(板タブ)
板タブレット(通称:板タブ)は、パソコンに接続して、板状のタブレットに描いた絵がパソコンの画面に表示されるタイプのものです。
板タブは安価で購入できるので一見お手軽のように思いますが、お手軽なのは値段だけで、実際に絵を描いてみると思った通りに描けるようになるまでに慣れが必要になるのであまりおすすめできません。
液晶ペンタブレット(液タブ)
対して液晶ペンタブレット(通称:液タブ)は、タブレットそのものが画面になっているので、液タブ本体に直接絵を描いていくことができます。
紙に絵を描く感覚に近いので、初心者でも思ったとおりにイラストが描くことができます。
アナログイラストからデジタルイラストへ変わっても違和感なく操作できるのが、「液タブ」をおすすめする理由です。
値段も性能もそこそこ
先の説明でおすすめした「液タブ」ですが、実は値段が高いというのが唯一の難点です。
また、「液タブ」は大画面の方が作業がしやすいですし、ハイスペックの方が動作速度が早いのですが、主にアマチュアからプロ向けになります。
これらほとんどの液タブは10万円以上しますし、上位モデルになると50万円くらいの値段になってしまうので、デジタルイラスト初心者にとっては、値段のハードルが高すぎます。
かと言ってあまり安いものを選んでしまうと「動作スピードが遅すぎて使い物にならない」なんてことにもなりかねません。
「値段は高すぎず安すぎず、性能もそこそこ」のモデルを選ぶのがベターと言えます。
PCがなくても使える
液タブは一般的にパソコンに接続して使用するタイプのものが多いですが、中にはパソコンに接続しなくても使える液タブがあります。
パソコンに接続するタイプは、ケーブルを接続する時間やパソコンが起動するまでの時間も余計にかかってしまいます。
それに対して、パソコン不要の液タブであれば、すぐにイラストを描き始められるので、いつでもどこでも素早くスケッチを開始することができます。
パソコン不要の液タブについては『【パソコン不要の液タブ】種類別にまとめて紹介!OSと値段の違い』でも詳しく解説しています。
ただし、パソコン不要の液タブは高価なものが多いので、少し購入しにくいというのが難点です。
そんな場合はスマホに接続して使う液タブなら安く購入できます。
スマホに接続するタイプの液タブは『【価格別】パソコンなしでデジタル絵が描ける安い液タブ集!』で紹介しています。
初心者におすすめのペンタブレット
ここからはいよいよ、初心者に最適なペンタブの条件を満たした機種を紹介していきます。
どれも10万円以内の製品なのでご安心を。
Wacom One

引用元:https://www.wacom.com/
ワコム製のエントリーモデルの液タブ「Wacom One」は、液タブ単体で使用することはできませんが、Androidスマホに接続して使用できるという特徴を持ったモデルです。(iPhoneは未対応)
しかも、スマホだけでなくパソコンに接続することも可能になっています。
ガッツリ作業したいときはパソコンに接続、場所を変えて作業したいときはスマホに接続するといった使い方ができるので、汎用性が高い機種になっています。
また、パソコンに接続する場合、WindowsとMacの両方に対応できるという特徴も持っています。
これだけの機能が備わっていながら4万円代で購入が可能になっています。
iPad
引用元:https://www.apple.com/
以前までは「iPad pro」でなければApple Pencilを使うことができませんでしたが、それも過去の話。
iPadとApple Pencilをセットで5万円代で購入することができますし、無料も有料も含めて、豊富なイラスト作成アプリから好きなアプリを選べるのも嬉しいポイント。
当然ですがiPhoneやMacとの連携もスムーズなので、Apple党ならiPadが間違いないかも知れません。
特にデジタルイラスト初心者さんにはiPadがおすすめなんですが、その理由については『デジタルイラスト初心者はiPadがおすすめ!その理由とは?』で解説しています。
液タブとiPadの違いが気になる方は『【液タブとiPad】イラスト描くならどっち?両方使って感じたこと』をご覧ください。
おすすめに選んだホントの理由
今回おすすめした液タブは、あくまでもエントリーモデル。
使っていくうちに「画面が小さくて作業がしにくいなぁ」とか「動作がちょっと鈍いなぁ」なんて感じるかも知れません。
あるいは「もっとたくさんイラストを描きたい」とか「時間をかけた大作を描きたい!」なんて思うかも知れませんよね。
そんなときはプロやアマチュア向けの上位モデルにステップアップするタイミングと言えます。
実は、数あるペンタブレットの中から、この3機種を初心者用としておすすめした理由は、ステップアップしたときにサブ機として使えるという点なんです。
ステップアップ時には、ハイスペックで大画面の液タブが必要になりますが、このようなモデルは持ち運びが大変ですし、必然的にパソコンに接続するタイプになります。
最初に購入したモデルがパソコン不要の液タブなら、いつでもスグにラフスケッチを描くことができるので、まさにサブ機として使うには最適です。
つまり、上位機種にステップアップしたとしても、これら紹介した機種であれば、ラフスケッチ用としてそのまま使い続けることができるというわけですね。
これが「Wacom One」と「iPad」をおすすめする一番の理由なんです。
【補足】あなたはWindows派?Mac派?
液タブを使用する人が「Windows派なのかMac派なのか」によって、選ぶ機種はある程度絞られてきます。
例えばWindows派であれば、「Wacom One」や「raytrektab」が候補になってきますが、Mac派であれば必然的に「iPad」になってきます。
もしApple Pencilが使えるiPadを既に持っているなら、別途で初心者向けのペンタブは必要ないでしょう。
おわりに
今回はデジタルイラスト初心者におすすめのペンタブレットを紹介しましたが、自分に合ったペンタブは見つかったでしょうか?
パソコン不要で使える液タブは将来的にサブ機として使えるので、1台持っておくと何かと役立ちます。
「10万円以上でもいいから他のパソコン不要の液晶タブレットが知りたい!」っていう方は『【パソコン不要の液タブ】種類別にまとめて紹介!OSと値段の違いも』をご覧ください。
「予算には余裕があるよ」っていう方や「パソコンに接続するタブレットでもいい」っていう方は、他にもたくさん選択肢があるので、ワコムの公式サイトをチェックしてみてくださいね。
「いやいや、もっと安いペンタブが知りたい!」という方は『10万円以下で買える!価格が安い液晶ペンタブレットまとめ』も見てみてくださいね。
読者の皆さんの応援で管理人は頑張れます! この記事が少しでもお役に立てたならポチッとブログランキングに投票していただくか、SNSで共有してくださいね。